みなさまこんにちはこんばんは。今日のテーマはずばり手数料についてです。株式投資は安く買って高く売るというのが基本なのですが、もちろんそれがいつもうまくいくとは限りません。時には逆になりマイナスになることもあります。ギリギリでプラスを拾えた時でも重くのしかかってくるのがこの「手数料」になります。
今回はこの手数料についてみていきましょう。
楽天証券の米国株取引手数料
今回は私が使用している楽天証券の取引手数料です。
- 2.22米ドル以下 : 0円
- 2.22~4,444.45米ドル未満 : 約定代金の0.495%
- 4,444.45米ドル以上 : 22米ドル
米国株の取り引きが約定するたびに上記の手数料がかかります。
仮に5,000米ドルの株を買いそれが上がったので売却したとします。そうすると買いと売りで合計44米ドルの手数料がかかります。44米ドルといえば5,000米ドルの0.88%です。つまり株式の取引においては常に手数料分は値幅を取っていかないとマイナスになるということです。さらに、打診買いなどで購入した株をすぐに売却するなど、取引が多ければ多いほど手数料がかかります。ようするに経費が嵩むということになります。
期待値を考える
カジノなどにいくとルーレットというゲームがあります。ルーレットを回しボールが止まるところを予測し、その数字や色にチップをかけていき、見事そこにボールが止まれば倍率分のチップをもらえるというゲームです。
賭け方はいろいろとあるのですが、わかりやすい賭け方に、赤・黒、奇数・偶数、などといったものがあります。
これはルーレットの止まった目が赤or黒、奇数or偶数のどちらかに賭ける賭け方で、確率はおよそ1/2、勝った時の倍率は2倍です。こうやってみると期待値は 1/2 x 2 = 1 でずっとチップは減らないように思えます。確かにその通りなのですが、ここに「00」というどこにも属さない数字が入ります。この「00」にボールが入ればどこに賭けようとも全て没収となります。つまり、赤黒や奇数偶数の確率は1/2よりも若干下がり、期待値も1を切るようになります。つまり何回も何回もゲームをしていくと段々とチップが0に近づいていくようになっています。
株取引も価格の上下でいえば、上がる or 下がる の2択です。つまり確率は1/2。同じことを同じ金額でやっていれば負けることは無いはずです。なのですが、ここに「手数料」が入ってきます。先のルーレットの話と同様、上がり下がりの確率が同じなのであれば、売買差益はイーブン、そして手数料の分だけマイナスということになります。
手数料の分だけ負けるゲーム?
上記のように、確率だけで考えていくと手数料の分だけ負けるゲームとなるでしょう。そのことを考慮し、結局は余計な取引が何度も発生しないインデックスファンドなどのようなものに積み立て投資をしていくのが、最も効率のいい投資法という見解もあります。確かに長期的に見ていけば実績が出ているのがこの手法で、プロが運用する多くのアクティブファンドよりも成果がでているのは事実です。
一方で個人投資家の中にも結果をしっかりとだしている方々もいます。投資は9割が負ける世界といわれている中で、しっかりと研究し利益を積み重ねていっている方々です。機関投資家と個人投資家は立場も違うので高い方も異なります。個人投資家としての戦い方を身に着け、しっかりとしたエントリー根拠を持ちそして利益を積み重ねていく。これが投資家として目指すところだと思います。逆に何気ないエントリーやわかりやすい箇所でのエントリーはプロやAIの格好の餌食になりかねません。
確率や運だけで勝負しては確実に負ける、これが投資だと思います。仮にそれで勝ててもそれはギャンブルです。そうならないためにもしっかりと知識とスキルを身に着けていきましょう。