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なんの病気?ポジポジ病とは。

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トレードをしているとよく聞く言葉「ポジポジ病」。チャートを見て取引する人に多いようなのですが、いったいどんな意味なのでしょうか?

目次

ポジ = ポジション

トレードの世界で、株や投資信託などを買うことを「ポジションを持つ」といいます。

例えばある株を100円で買ったとします。そうするとその買った価格「100円」を基準に上がった・下がったを見るようになります。

価格が乱高下する中で、自分は100円の位置で買った、つまり100円の位置でポジションを持った、ということになります。逆に、ここから下がりそうなので一回利確して(決算する)持ち株をすべて手放したとします。これを「ノーポジ」₍ポジション無し)といいます。

ポジションを持つ = 病気?

ポジ=ポジションということは分かったと思いますが、それではポジポジ病とはポジションを持つと病気になることなのでしょうか?

ポジポジ病とはポジションを持ったら病気になるのではなく「ポジションを持っていないと落ち着かないのでついつい買ってしまう」。これがポジポジ病です。

チャートを見ていると「この形はチャンスかも?」や「ここで買ったら上がったときに大きな利益が出る!」と思い、ここで買っておかないともし上がったときに損をしてしまう、と、特に分析もせずにその場の勢いだけでポジションを持ってしまうことがあります。

またニュースやSNSなど様々な情報で回りがチャンスだと発信していたとします。するとここでもまた「今買っておかないと損するかも?」と思いこみ、これまた分析もせずにポジションを持ったりします。

要するに何もポジションを持っていないことに落ち着かなくなってしまうわけです。

私たちは釣り堀の魚である

相場の世界というのはよく感情との闘いだと言われます。

よく考えてください。逆に底値でうまく買えた人はなにを考えるでしょうか?

買ったものがもっと値上がりすればいい、上がったときに売り抜いて大量の利益を確保したい。こう考えるはずです。

そうすると、SNSなどでニュースの好材料だけをピックアップし、「これはチャンスだ!」と煽ることで流れを作れれば、みんな買って価格も上がりより儲かる、といった構図です。

実際にはこんなに簡単にはいかないのですが、イメージです。

ですがポジポジ病の人はこんな簡単な情報にもすぐに引っ掛かりポジションを持ってしまいます。まるで釣り堀で餌を垂らされた魚のように。そしてまんまと食いついたら収穫される(高値掴みされる)というわけです。

ポジションを持つときは、これは餌なのか?本当に大丈夫なのか?ということを常に意識しましょう。

ノーポジであれば損はしない

先に断言しておきますが、表面の情報に踊らされてなんとなく買ったもので大きな利益を得られることはありません。まぐれ当たりの1~2回ならあるかもしれませんが。

そもそもポジションを持つということは、手持ちの資産をその企業の業績に預けるということです。

よくわからないけどたまたまチャンスと聞いた名前も聞いたことの無いような企業に、自分の大切な資産を預けますか?

少なくとも、その会社は信用があるのか?経営は安定しているのか?どんなことをやっているのか?これから先成長するのか?などいろいろと調べてから購入しましょう。

そういった信頼できそうな企業がポンポンと何個も簡単に見つかるわけはないと思います。それでいいと思います。

それで信頼できて初めて株を購入します。投資信託も同じです。もちろんそれが見つかるまではノーポジです。

調査中のノーポジで焦ることはありません。チャンスはいくらでもあります。そのチャンスを見極めるのが大切です。

ノーポジである以上、少なくとも損することはありません。

そして買うに値するものを見つけたら、初めてポジションを持ちましょう。

こうやってようやくポジションをもっていきます。それが資産を預けるということです。

少なくとも、目の前にぶさらげられたエサに簡単に食いつかないように、注意していきましょう。

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